今回は、「駿台お茶の水校3号館理系コース」に一年間通った感想や注意点を時系列順に書いていきます。
3月
駿台に入るには当然ながら入校手続きが必要ですが、その際に気を付けてほしいことがあります。 それは、前期の結果が分かり次第なるべく早めに駿台に問い合わせたほうが良いということです。 後期日程の合否まで待っていると定員が埋まってしまい、希望のコースや校舎に通えなくなるかもしれません。 特に「東大理系演習コース(以下”演習コース”とする)」に入学したい場合は注意です。 定員が150人ほどで、お茶の水校にしかないコースのため大変人気となっています。
私は後期日程の結果を見てから駿台の説明会に行ったので、希望していた「東大理系演習コース」は締め切っていましたし、代替案としての駿台横浜校の東大理系コースも定員が埋まっていました。というわけで、私は「お茶の水校3号館 スーパー東大理系コース(以下”通常コース”とする)」に入学することになりました。
その後、駿台生は「プレースメントテスト」という国語・数学・英語の3科目の入学テストを受けさせられます。 お茶の水校では、このテストの成績順に通常コースの生徒は「SA/SB/SC」、演習コースの生徒は「SX/SY/SZ」に分けられます。 クラスによって講師が変わってくる(そして大抵は上位クラスの方が評判が良い)ので、プレースメントテストの成績は非常に重要になります。 テストは簡単な問題が多いため、初歩的なミスをなるべく減らすことが重要です。
因みにこのプレースメントテストですが、点数と席次の開示はされません。 入学後にクラス担任に聞いても教えてくれません。
4月
プレースメントテストの結果が良かったらしく、SAクラスに配属されました。 一クラス180人くらいいて、教室も広く、人口密度は高く、非常に環境はよくない(白目)。 教室後方だと板書は見にくいです。 一応、オペラグラスの貸出はあるし、目の悪い人は担任に言えば席を固定してもらえますが。
授業はだいたいすごい(語彙力が低い)。 特に、東大合格者が年に数人以下のような学校出身の方であれば有意義な時間を過ごせるのではないでしょうか。 私は、高校で教わったことよりハイレベルな授業に感動しました。
ただ、私には現代文の授業が合いませんでした。 3回目の授業くらいでサボりだしました。 休み時間に荷物を持って教室から抜け出すのですが、周りからの視線を一斉に浴びるわけです。 少々恥ずかしかったです。 (同じ教室に高校の後輩がいたらしく、「先輩はよく授業からいなくなりますね」と言われていたらしい…) 少なくとも、3号館では授業を切ってもお咎めはなさそうでした。 登校さえしていれば、あまり問題にはならなさそうです。 登校すらしなくなると、家に電話がかかる場合があります、ご注意を。
5月~7月
授業が進んでいきます。 模試も数回あり、点数の合計が後期のクラス編成に関わります。 また、コース変更(別記事に書く予定です)の基準点にもなります。 ですから、休日が潰されて憎いのは分かりますが、頑張りましょう。
8月
夏休みです。 ここでだらけると後期に向けてどんどん悪循環に陥る可能性があります。 講習を入れるか、自習室を活用するかしてモチベーション維持に努めましょう。 1週間以上家にいるのは危険に思います。 私は夏にあまり進捗を生めず、夏休みが明けてから非常に苦労しました。
9月
後期のクラスはSYでした(あれ?)。 そうです、私はコース変更をして、通常コースから演習コースに移動したのです。 演習コースでは、通常コースに比べ講義の時間が短く、その分テスト演習となっています。 ある程度学力が伴っていることが前提です(東大理1,2類の開示Aランク程度/コース変更については前期の模試成績合計が2600/3350程度)。 演習テストはかなり難しく、成績の掲示もされるのでモチベーション維持に非常に役に立ちました。 これが演習コースの最大の利点かな、と思います。 逆に、英数の基礎が怪しい人は通常コースで研鑽を積んだほうが良いかもしれません。 また、演習コースは一クラス当たりの人数が少ないです。 談笑している人も多く、より高校生活に近いように思いました。
ところで、この時期から防衛医大の出願が始まり、入試の足音を感じる時期になります。
10月
防衛医大の1次試験がありました。 別記事に詳しく書くかもしれない。 それ以外は普通の日常です。 夏休み明けから模試が増えるのですが、受けても受けなくても問題はないです。 私はほとんどすべて受けませんでした。
11月
東大模試があります。 がんばろう!
12月~
防衛医大の2次試験がありました。 これも別記事で。
ここから冬休みに入ります。 基本的には、夏休みの反省を踏まえて講習のスケジュールを組むのが良いと思います。 センター、2次試験に向けて頑張ろう!
感想
ほかの予備校に通ったわけではないのでどちらがより良いかのような話はできません。 私は駿台はとても良い予備校だったと思います。 一浪目が宅浪だったからというのもありますが、特段駿台にケチをつけることがないです。 周りのレベルも高いし、本当に良い一年間でした。 一つだけ言うことがあるとすれば、隣駅が秋葉原だということでしょうか。 授業後に誘惑に負けない精神力が必要です。
科目別の話をすこしだけ。
英語は、「英語構文」の授業に代表されるように、精読主義の色が強いです。 私はこの授業スタイルが好きでしたが、好き嫌い分かれるところだとは思います(特に帰国子女の方は)。 もちろん授業だけではなく日頃の自習も大事にしてください。
数学は、受験業界で有名な名講師から教われます(雲先生など)。 前期の授業は基礎からやるので、人によっては退屈かもしれません。 後期は打って変わってハイレベルなものとなります。 予習の負担がかなり大きいと思います。 ある程度覚悟したほうが良いかもしれません。
国語は、授業を切りまくっていたので何とも言えません。 現代文は東大特進などで林先生の講義を聞いていた人にはあまり合わないと思います。
物理は、青本あたりを見れば分かるとは思いますが、微積分を使って基礎から理解していくスタイルです。 これも合う合わないあるのは承知していますが、私は「絶対やるべき」と言いたいです。 今年の(2020年の)東大物理を解けば分かると思います。 それに、長い浪人生活だし、少しくらい背伸びをしてもいいんじゃないでしょうか。 知的好奇心に勝るモチベーションはありません。
化学は、まず理論化学を夏休みまでに、続いて無機と有機を並行して夏明けにやるという形になります。 予習復習をしっかりやればモノになります。 テキストについている演習問題は、授業で取り扱いませんが絶対にやるべきです。 問題の内容が、授業の補完になるようにできているからです。
まとめ
いかかでしたか。 一年間を振り返りながら、簡単に駿台お茶の水校について紹介してみました。 時間があれば、別記事に細かいことを書くかもしれません。