こんにちは、紅花です。 Twitterや質問箱で度々「防衛医科大学校の受験のことを記事にしてください!」というお話が来るので、今回はそれについて書いていこうと思います。

防衛医科大学校という選択

私が防衛医科大学校を受けようと思ったのは2浪目のことです。 恥ずかしながら、2浪目に駿台に入校するまで情報を得るまでは防衛医大のことを良く知りませんでした。 調べてみると、なんと学費無料で全寮制。 親元を早急に離れたいなあこれ以上親の手を煩わせられないなあと感じていた私にとって、それはそれは甘美な響きだったのです。 (勿論、「大学校」というだけあって色々と制約がありますが…)

入試にあたって

防衛医大の入試は、「医師たる幹部自衛官を選抜する試験」という理念が通底していると言えます。

例えば、防衛医大1次試験で特徴的な「択一式」を挙げてみます。 その過去問を解いてみると、時間がとてもシビアだと感じることでしょう。(余裕というそこのあなた?合格おめでとうございます!) また、国・数・英のどれから解くべきか悩ましくなるかもしれないし、ボールペンで解答するというのも少々緊張するかもしれません。

「記述式」はどうでしょうか。 こちらについても、時間が全然足りません。 私は理科も数学も本番で3~4割しか埋められず呆然とした覚えがあります。

以上のように、1次試験においては、徹底して「問題の取捨選択」が問われます。 命のかかる医療現場でミスなく迅速に仕事をこなす、そんなような能力を要求されているのではないかと感じました。

2次試験ではどうでしょうか。 とりわけ面接において、「医師たる幹部自衛官(=医官)」とは何かを理解していることが重要視されます。 実際、面接で頻出の話題として「医師と医官の違いとは何か」「医官に必要な物は何か」といったものが挙げられます。

対策

防衛医大の受験にあたり、一番重要なのは「就職活動をしている意識」を持つことではないでしょうか。 在学中に給料が発生することや卒業後9年間の義務のことからも、防衛医大に進学することは実質的に「就職」だと言えます。

そして、これは他の入試と違って就職活動なのですから、個別の対策を入念にするべきです。

択一式試験の数学で分からない設問では何番を塗りますか? 私であれば、(1)から(4)の中で出現頻度の低かったものを塗ります。 なぜなら、択一式試験の数学での選択肢(5)番は「上のどれでもない」で、例年これが正答になるのは15問中たったの1問だからです。また、(1)~(4)の選択肢のどれかに異常に偏ることも例年殆どありません。(勿論例外は起こりうるが、そういう指針を持っていた方が本番安心できる。オカルト感はあるけど)

また、分からない問題が出てきたらどのくらいの時間で切り上げますか? 分からない問題に粘着してしまうということがくれぐれもないように意識する必要があると思います。(これは防衛医大に限らずだが)

そして、2次試験では絶対に聞かれそうな「医官についての話題」「卒業後の義務年限の話題」は最低限抑えておくべきではないでしょうか? 面接で重要なのは、トリッキーな質問に上手に答える柔軟性ではなく、基本的な部分をちゃんと抑える優等生的な姿勢です。 面接における上記の話題の答えは、全て防衛医大のパンフレットやホームページに書いてあります。 「私は防衛医大の理念をしっかりと読んで理解しています!」ということを伝えられるようにしましょう。

おわりに

徹夜後のテンションで書き殴ったので少し不安ですが、書きたいことは大体書きました。 記事について質問やご意見などございましたら、質問箱やTwitterでお願いします。 それでは、皆様のご健闘をお祈りいたします。